「医学部=学費が高い」というイメージだが、6年間で必要な学費は選ぶ大学により大幅に異なる。今回は「学費が安い私立医学部」をランキング形式で紹介していく。奨学金や特待生制度をうまく利用すれば、さらに学費を抑えることも可能だ。

医学部の学費、国立は一律!公立の入学金は住民かそうでないかで差あり

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(画像=PIXTA)

医進塾2019年6月のデータによると、国立の医学部の学費は一律で以下のようになっている。

1年間の学費:53万5,800円
入学金:28万2,000円
6年間の学費総計:349万6,800円

公立医学部の場合、学費は国立と同じだが、入学金は受験生が大学がある自治体の住民かそうでないかにより大きな差がある。例えば、「奈良県立医科大学」や「福島県立医科大学」の場合、県民の入学金は28万円2,000円だが、県外者の入学金は80万円以上となり約3倍に跳ね上がる。

住民と非住民とでの入学金の差や、住民の定義は各大学によって異なるため、事前に確認しておくとよいだろう。

私立の医学部の学費は最高で4,500万円!

私立大学の医学部では、6年間の学費は最も安い大学でも1,850万円、高いと4,000万円を超える。最も学費が高い「川崎医科大学」は、入学金や授業料、教育充実費など、6年間の学費総計は4,550万円だ。

また、初年は教育寮での生活が義務づけられているため、寮費70万円、食費32万5,000円がかかる。最大で5,000万円近くの出費となる可能性もあるだろう。

「学費が安い私立医学部」ランキングトップ5

一方、私立であっても比較的学費が安い大学もある。6年間の学費が安い私立の医学部トップ5を見てみよう。 ※学費には授業料や入学金などを含む。学生寮にかかる費用や保険料などの諸経費は別途。

1位 国際医療福祉大学

6年間の学費総計:1,850万円
医学部学生数:140人、学生数合計:7,707 人

「国際医療福祉大学」は大田原、成田、小田原、福岡など全国6カ所にキャンパスがある私立大学だ。成田には大規模な「成田シミュレーションセンター」があり、全学生の学修・研修に対応している。国際と名が付いているだけあって、海外臨床実習など国際交流にも積極的だ。

2位 順天堂大学

6年間の学費総計:2,080万円
医学部学生数:792人、学生数合計:4,953人

「順天堂大学」は6つの附属病院を持ち、日本最大規模の総病床数を誇る大学だ。附属病院で実施する様々な臨床実習を通し、生徒が先進医療からがん治療、救急医療、高齢者医療まで、広範囲な専門性を養うことを目指している。医学研究のエリート育成を目的とする『基礎医学研究者養成プログラム』も提供しており、研究者の育成にも力を入れている大学だ。

3位 日本医科大学

6年間の学費総計:2,200万円
医学部学生数:704人 学生数合計:869人

「日本医科大学」は1876年の設立以来、高度な医療技術の教育を実現してきた名門大学だ。先輩や教員に直接質問や相談ができる小グループ制の会合「学生アドバイザー制度」や、学生相談室の設置、留学制度など、サポート体制も万全。2018年度より、6年間の学費が570万円引き下げとなったため、より入学しやすくなったといえよう。

4位 慶應義塾大学

6年間の学費総計:2,205万9,600円
医学部学生数:682人、学生数合計:33,442人

「慶應義塾大学」は1858年、福澤諭吉が江戸に開いた蘭学塾から始まった名門私立大学だ。総合大学の強みである多角的教育と研究を前面に打ち出す一方、独自の医学・医療ネットワークを活かした、グローバルな医療人材の育成を目指している。イリノイ大学との交換留学プログラム「KIEPO」も実施されており、国際的に活躍する医師を目指すには最適な環境だ。

5位 自治医科大学

6年間の学費総計:2,260万円
医学部学生数:749人、学生数合計:1,333人

「自治医科大学」は全寮制の大学で、地域医療の担い手の養成に注力している。解剖学を1学年という早い時期に学習することで、6年間の学習の原点となる「医学生としての自覚」を促進するなど、ユニークなカリキュラムを採用していることが特徴だ。将来的には地元や地方の医療に貢献したいという学生に向いているといえる。

医学部の学費を抑える2つの方法

今回は学費の安い医学部を紹介したが、経済的理由で医学部への進学を躊躇している学生もいるかもしれない。その場合は奨学金制度を利用したり、特待生を目指すなどの手段を取ることも可能だ。

(1)奨学金制度を利用する

奨学金には、返済の義務がない「給付型」と、卒業後返済する「貸与型」の2種類がある。ただし、貸与型の場合でも、自治体の指定する病院に医師として勤務するなど、一定の条件下で返済が免除されるものもある。また私立は学費が高額な反面、奨学金制度が充実していることも多い。

「学費が高いから」と諦めずに、まずは奨学金についてリサーチしてみることだ。大学の奨学金や日本学生支援機構の奨学金など様々な種類の奨学金があるので、比較してみるとよいだろう。

(2)特待生に選ばれる

成績優秀者を対象とする「特待生」に選ばれると、学費や実験実習費、施設設備費などが免除される可能性がある。特待生や免除対象の条件は大学により異なるため、事前に大学のホームページを確認しよう。

学費が足りない場合は教育ローンの利用も視野に

奨学金を受けられない場合は、日本政策金融公庫や銀行から教育ローンを借りるのも一案だ。費用の点では国立が最も安いが、難易度が高く志願者も多い。奨学金や特待生制度、教育ローンの利用を視野に、私立との併願を検討するのも一案だ。

大学入試は受験生の人生を決めるといっても過言ではない。親として子どもの受験をサポートする場合、資金面についてはなるべく多くの選択肢を考えておくのがよいだろう。

文・アラン・琴子(英国在住のフリーライター)/MONEY TIMES

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